マーケティングについて一度立ち止まって考える
「デジタルマーケティング」とか「アンバサダーマーケティング」とか
なにかと◯◯マーケティングが増えている昨今。
AI時代になってますますマーケティングの重要性が叫ばれています。
が、そもそもマーケティングってなんだろう。。
最近思っていることをつらつら書いてみます。
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マーケティングの権威コトラーいわく、
「マーケティングのゴールは、マーケティング活動自体を不要にすること」
と定義されています。
要は「売れ続ける仕組みをつくること」がマーケティングの目的、ということ。
実際に広告代理店でマーケティングの仕事をしていても、
メーカー等のクライアントの商品を売るためのサポートがほとんど。
仕事相手は企業人(特に事業部のお偉いさん)が中心です。
でも実際には、その商品を買っているお客様がいて、
気に入って書い続けてくれるファンの方がいてビジネスが成り立つわけです。
本当の仕事相手は生活者であるべき。
そう考えると、「売れ続ける仕組み」ができあがるのは結果論であって
まずはお客様に選ばれることが最優先されるべきと思うのです。
ではなぜお客様はその商品を選ぶのかというと…
不便が解消されたり、使って楽しくなったり、家族の笑顔が増えたりと、
その商品やサービスを通じて幸せになれる(と思う)から買ってくれるわけです。
ということから鑑みると、
『マーケティングの目的は、生活者の幸福量を増やすこと』であるべきです。
その商品が売れるのは、生活者をちょっとだけ幸せにできたから。
もしくは、幸せになれそうだと思えたから。
だから私は「ターゲット」という言葉が好きではないです。
その商品やサービスの魅力に共鳴してくれる「sympathist(共感者)」というべきか…
マーケティングについて整理すると…
【手段】
商品・サービスの魅力を見つけ、引き出し、伝えることで
その商品・サービスの魅力に共鳴してくれる人とマッチングさせること
↓
【目的】
商品・サービスを享受した生活者が幸せを享受することで
使い続けたくなるブランドファンを育成すること
↓
【結果】
商品・サービスから得られる利益が増え、事業が成長すること
なのでマーケッターがコミットすべきは「ファン化」とも言えると思います。