マーケティングについて一度立ち止まって考える
「デジタルマーケティング」とか「アンバサダーマーケティング」とか
なにかと◯◯マーケティングが増えている昨今。
AI時代になってますますマーケティングの重要性が叫ばれています。
が、そもそもマーケティングってなんだろう。。
最近思っていることをつらつら書いてみます。
ーーー
マーケティングの権威コトラーいわく、
「マーケティングのゴールは、マーケティング活動自体を不要にすること」
と定義されています。
要は「売れ続ける仕組みをつくること」がマーケティングの目的、ということ。
実際に広告代理店でマーケティングの仕事をしていても、
メーカー等のクライアントの商品を売るためのサポートがほとんど。
仕事相手は企業人(特に事業部のお偉いさん)が中心です。
でも実際には、その商品を買っているお客様がいて、
気に入って書い続けてくれるファンの方がいてビジネスが成り立つわけです。
本当の仕事相手は生活者であるべき。
そう考えると、「売れ続ける仕組み」ができあがるのは結果論であって
まずはお客様に選ばれることが最優先されるべきと思うのです。
ではなぜお客様はその商品を選ぶのかというと…
不便が解消されたり、使って楽しくなったり、家族の笑顔が増えたりと、
その商品やサービスを通じて幸せになれる(と思う)から買ってくれるわけです。
ということから鑑みると、
『マーケティングの目的は、生活者の幸福量を増やすこと』であるべきです。
その商品が売れるのは、生活者をちょっとだけ幸せにできたから。
もしくは、幸せになれそうだと思えたから。
だから私は「ターゲット」という言葉が好きではないです。
その商品やサービスの魅力に共鳴してくれる「sympathist(共感者)」というべきか…
マーケティングについて整理すると…
【手段】
商品・サービスの魅力を見つけ、引き出し、伝えることで
その商品・サービスの魅力に共鳴してくれる人とマッチングさせること
↓
【目的】
商品・サービスを享受した生活者が幸せを享受することで
使い続けたくなるブランドファンを育成すること
↓
【結果】
商品・サービスから得られる利益が増え、事業が成長すること
なのでマーケッターがコミットすべきは「ファン化」とも言えると思います。
いまさらブログを始めたワケ
こんにちは。
僕は広告会社で働く27歳、職業はマーケッターになります。
スマホのお陰で常時いろんな情報が手に入るようになりました。
AIとかIotとか人生100年時代とか、話題にも困らない時勢でもあります。
情報感度の高いビジネスパーソンの皆さんであれば体感があると思いますが、
知っておくべき事例や情報がとにかく多い。。
この1~2年くらいで一気に情報過多が進んだなと感じています。
博報堂のレポートでも指摘されていますが
自分にとって必要な情報を片っ端から集める時代になりました。
いろんな事例を知ったり、研究成果を学んだり、書籍を読んだり、
インプットの機会が増えているものの、
それが本当に自分の身になっているのか不安を覚えています。
変化を創る側にいきたいのに、変化に溺れている感覚、とでも言いますか…
この状況から抜け出す方法として、ブログを始めました。
インプットしたことを自分の糧に落とし込むためには
自分の頭で考えて自分ごと化して、自分の言葉で解釈することが近道なのでは、
ということです。
いわゆる「スループット」という考え方です。
咀嚼して吐き出す機会を定期的に持つことにしました。
そして僕の「アウトプット」が、誰かの新しい「インプット」になれば…
経営学では
”新しいアイデアは「知」と「知」の組み合わせで生まれる”、といいます。
このブログが「知」がぶつかり合う場になれば幸いです。